風の果て〈下〉 (文春文庫)



風の果て〈下〉 (文春文庫)
風の果て〈下〉 (文春文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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いつの時代も生きにくいもの

同じ道場に通う身分や性格が全く違う5人の仲間。その半生を描いた長編小説です。
重苦しい気分にさせる結末になってしまったけれど、それぞれが翻弄されながらも信念を貫いた結果なのかな。
何が正しくて何が間違いなのか…望みを叶えるには敵は増えるし犠牲をはらわなければならない。
今の時代にも共通するような生きにくさを感じました。

隼太が主人公として描かれているけど、庄六が主人公だとまた一味違った話になって面白いのでは?と思います。
人生を知ること・・

若者達は世の中へ巣立っていく。互いの信念を基に。
信念は生き様であり、物語は各々の生き様そのものが
交錯していくことで進んでいく。
上巻での謎は徐々に明らかにされていく。

結末は予想通りだが、そこに至る真実の意外性は圧巻。

私が藤沢作品に求めるものは「人生を知る大人の姿」

しかしながら、本作品を読み、人生を知ることの奥深さを
再認識するとともに、大人になるために乗り越えなければ
ならない試練の重さと、それを乗り越えるためには知恵を
持たなければならないことも痛いほどに感じた。
最終章

予想通りの最後の章ではあった。しかし、予想と違ったのは、あまりにも多い。たとえば、「権力に近づいて、腐りはてるのがおぬしののぞみか、市之丞は面罵する」と「ブックデータ」には書いてあるが、しかし実際には市之丞は言っていない。それは又左衛門が自らを反省して思ったことなのだ。ではなぜ市之丞は果たし状を送ったのか。その辺りは読者の想像に任されている。また、又左衛門が筆頭家老になるには、かなり腹黒いことをやったのかと思っていたが、そういうことでもなかった。もちろん、何もやらなかったということでもない。この辺りの彼の評価も、読者に任されているのかもしれない。最後の章は秀逸であった。最後で突然輝き始めるのは、歳をとってからはいっこうに登場しなかった、庄六である。最後庄六にああいう言葉を言わせることで、この物語がどういう視点で描かれているのか、はっきりする。最後の章があるがために、この作品はお気に入りの一作となった。
最終章が秀逸

予想通り、最後の章で二人は相対する。しかし、予想と違ったのは、あまりにも多い。たとえば、「権力に近づいて、腐りはてるのがおぬしののぞみか、市之丞は面罵する」と「ブックデータ」には書いてあるが、しかし実際には市之丞は言っていない。それは又左衛門が自らを反省して思ったことなのだ。ではなぜ市之丞は果たし状を送ったのか。その辺りは読者の想像に任されている。また、又左衛門が筆頭家老になるには、かなり腹黒いことをやったのかと思っていたが、そういうことでもなかった。もちろん、何もやらなかったということでもない。この辺りの彼の評価も、読者に任されているのかもしれない。最後の章は秀逸であった。最後で突然輝き始めるのは、歳をとってからはいっこうに登場しなかった、庄六である。最後庄六にああいう言葉を言わせることで、この物語がどういう視点で描かれているのか、はっきりする。最後の章があるがために、この作品はお気に入りの一作となった。



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